Surphotoworksで撮影する写真は全てRAWデータと呼ばれる編集耐性のある形式で撮影し、データを1枚1枚LightroomやPhotoshopなどの現像・編集ソフトでレタッチや合成をしたものをお渡ししています。
写真が趣味だったり、仕事にしている人にとってはこのような編集を行うことは当たり前だとは思いますが、一般的にはあまり良くしられていない部分かもしれません。
そこで、今回はSurphotoworksが写真をレタッチ・合成する理由を紹介していきます。
大きく分けると2つの理由が…
写真をレタッチ・編集する理由として、大きく分けると2つの理由があります。
1つは【安全面での必要性】もう1つは【表現としての必要性】になります。
まずは安全面についてご紹介していこうと思います。
安全のためのレタッチ・合成
Newborn Photoを撮影するに当たって、写真を合成したりレタッチする技術というのは写真を撮る技術、スタイリングする技術と並ぶくらい重要なものです。
例えばこちらのポーズ。写真だけで見ると赤ちゃんが自立しているように見えますが、実際は手で支えています。
上の2枚のように支え方の違う写真を合成することで赤ちゃんが自立しているように見せています。
このように写真を撮る際に保持が必要なポーズがNewborn Photoには複数あるので、赤ちゃんの安全を守るためにも合成は必要な技術と言えます。
Newborn Photoは環境・被写体のコントロールが難しい
もちろん、撮影時にしか解決できないことや気をつけておくことでレタッチが不要になる部分というのは存在します。
しかし、出張撮影で新生児を撮るわけですから撮影場所と被写体の両方を100%コントロールすることはNewborn Photoではかなり難しいことでもあります。
ですので、後からできることは可能な限り後からレタッチをするようにして、撮影時に解決しておきたいことに注力するようにしています。
結果的に撮影時間も短くできるので、赤ちゃんへの負担も抑えることができるのも良い点だと思っています。
100%の写真を提供するために【撮影時に100%の写真を撮る】というのも1つの考え方ではありますが、【撮影時70%+レタッチ30%=100%】というのもまた1つの写真の考え方なのかなーと思っています。
表現のためのレタッチ・合成
撮った写真はぜひアート作品として飾って楽しんでほしいと思っています。私が良いと思える写真の色や雰囲気に近づけるためにもレタッチはかかせません。
自分が良いと思える写真を提供することがお客様に対しても誠実だと思いますし、Surphotoworksの写真が好きと言ってくれるお客様に喜んでもらえるように基本の雰囲気は残しつつも日々研究をしています。
レタッチをした写真≠写真??
ちょっと話はずれますが、写真をレタッチ・合成するといった話をするとどこからか出てくるのが、このような人。
もちろん、100人いれば、100通りの写真の撮り方・考え方があっていいと思いますし、撮って出しが悪いと言うつもりはありません。
この話に関する基本的な考え方は個人のブログで書いた下の記事に書いていますが、結局のところ完成させたいイメージがあるのならレタッチ・合成はするべきだと思います。
後、この話題でレタッチを極端に敵視する人って【写真=真実を写すもの】って考えが非常に強いと思います。ただ、カメラって人間の目のように高性能ではないので、見たままを100%トレースすることは不可能です。
そもそも、レタッチが介入していない写真なんてない
撮って出しの写真と言っても、撮影者は意図せずとも写真を撮影した時点でレタッチは施されています。
センサーに記録されたデータはカメラメーカー毎に異なる画像処理エンジンで処理されてJPEGとして出力されます。この過程があるからこそキヤノンは肌色がキレイとか、ニコンは黒が引き締まって見えるとかそうゆう話になるんですね。
さらにいえば、ピクチャースタイルみたいな被写体に合わせてカメラ側の設定を変えるのも本質的にはレタッチと一緒です。
結局のところ、撮り手の意図・思惑があって撮られるのが写真なので、撮り手が納得できる形に仕上がるなら方法は何でも良いと思います。
自分が納得できる写真を提供するためのツール
長々と書きましたが、結局のところレタッチ・合成は安全面の必要性をのぞくと、納得できる品質の写真を提供するためのツールだと考えています。
安全に撮影し、かつ美しい写真をお客様に提供するためにも今後も研究を続けていきます。
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