2018年2月に認定を受けた産後ドゥーラのフォローアップ研修に6/24参加してきました。
今回の研修は認定3カ月後の近状報告と伝え方講座。もう本当に今、必要としていたことなのでとてもタメになりました!
産後ドゥーラのことを伝えるためには?
産後ドゥーラはよく「産後ヘルパーでしょ?」「お手伝いさんでしょ?」と言われることが多いんですが、ちょっと違う。ただ、言葉で伝えるにはニュアンスが難しいのです。私は仙台初産後ドゥーラだったのでかなりここに苦戦。どこに行ってもドゥーラって何?ヘルパーでしょ?と言われて心折れそうになっていました。
そんな時の伝え方研修!!!産後ドゥーラ代表理事の宗祥子先生がプレゼン方法について詳細に教えてくださいました。
プレゼンの方法について詳細にお話しいただき納得。ドゥーラの講座、眠くなることなく全て楽しく受けられたのは伝え方を大切にしているからなんだなと改めて感じました。
そして、宿題ででていた小グループのお母さんと自治体や支援グループの方に産後ドゥーラとは?を伝える実践。
みんなで3分のプレゼンを聞いて、改善点などを出し合いました。私は移動中の新幹線の中で原稿を書くという用意のなさに加え、ただ読むだけになっちゃってダメダメでした(;´Д`) もっと頑張らなくちゃ。修行です。
今回用意した原稿↓
【小グループのお母さん向け】
産後の生活についてはどのように考えていますか?
日本では床上げ3週間という文化があって、出産後3週間程度は横になって休むようにと言われています。しかし、実際のところ出産後は赤ちゃんに授乳をしたり、おむつを替えたりと、お母さんが休む時間が限られています。よく「授乳は3時間間隔でするように」と耳にしますが、授乳にかかる時間は約20分。そこからおむつを替え、赤ちゃんの寝かしつけをし…となるとお母さんが続けて休める時間は1時間強程度しかありません。
私も出産前はとにかく体力があるほうで、睡眠時間もあまりなくても動けるほうでした。いわゆるブラック企業というところで働いていて、なんとか仕事もこなしてこれていたので「出産後は大変だ」という話も、根拠のない自信でやりきれるだろうと思っていたんですね。
しかし、赤ちゃんは当時働いていたところの社長よりもかなりブラックで、思っていたよりも体を休めることができませんでした。出産のダメージも予想以上で骨盤がガタガタしていて、悪露もでていて、おっぱいも出ていて…と味わったことがない体の変化を感じました。
それに加えて、言葉を発すことができないワンマン社長のお世話。当時は泣かせてしまうことの不安や正常に発達しているのかという、精神的なダメージもかなりありました。
このように産後に不安をかかえているのは私だけではなく、約6割のお母さんが産後、自分の身体のこと、赤ちゃんのお世話のことで不安を抱えています。
しかし、現代の日本は夫婦2人だけで子育てや生計を立てることがほとんどになって、ご近所さんに気軽に物を頼むことも難しくなりました。また、「女性だから、赤ちゃんを産んだのだからといって誰でも赤ちゃんを育てられる」と勝手なイメージで余計に子育てしづらくなっています。
でも、実際はどんなお母さんでも何も悩まず子育てができるわけではないんですね。特にホルモンバランスが崩れて、体が思うように動かせない、精神的な不安もある産後は誰かお母さんに寄り添ってくれるサポーターが必要不可欠です。そこで、活用していただきたいのが産後ドゥーラです。産後ドゥーラはお母さんが安心して赤ちゃんをお世話できるように、身の回りのサポートを行い、心に寄り添ってくれる存在です。家事をしたり、沐浴をさせたり、お母さんが両手を離してご飯を食べることができたり、上の子のお世話をしたり、その家族に必要なことを全て担います。出産後は生活のタスクが一気に増えてしまうので、その場で必要なことを察して動いてくれる人がいるということはかなり心の荷が下りるんです。もしも、産後お手伝いしてくれる人がいないという方は、ぜひ産後ドゥーラをご利用してみてください!
【自治体/支援グループ向け】
産後ドゥーラは産後のお母さんとそのご家族へ訪問サポートするものです。具体的に行えるサポートは食事づくりや掃除、沐浴、おむつ替え、上の子のお世話など、お母さんやゆっくり体を休めるための介助です。他の支援とドゥーラが異なっていることは、「母親の心に寄り添ったサポート」をできるもので、その時に母親が必要としている介助を察して精神的なサポートを行うことができます。
この母親への精神的なサポートの必要性は、産後の母親に関するアンケートで約6割の人が出産後から約4ヵ月が最も不安であると答えていることからもわかるように、先の見えない子育てに多くの人が迷われていることにあります。子育ての期間は比較的長く続きますが、そのスタートである出産、産褥期に挫折や不安を感じてしまうと、この先子どもに愛情を注げなくなってしまうことが多いのです。また、ホルモンバランスが大きく乱れている産褥期は誰もが産後うつになる危険性があり、子育て経験のない母親のみの力での育児には限界があります。今まで、日本では床上げ3週間という文化あり、子どもは社会(地域)で育てるものという認識がありましたが、核家族化が進み地域とのつながりが希薄化しています。また、高齢出産が進んだことにより、介助するサポーターであった祖父母も高齢になり十分な産後のサポートを得られない人が圧倒的に増えています。
女性だから、出産をしたからという根拠のない理由で、おのずと子育てはできるものという認識も一部でありますが、実際には本能で子育てをすることができないことも明確になっています。母親は子育ての方法を学び、愛情を子どもに安心して注げる環境を整えることが、産後うつ予防や虐待、孤独な育児から救う方法のひとつです。諸外国ではエモーショナルサポートの効果も認められており、結果として子どもが安定し、産後うつなども減少しており、産後ケアを推進していく重要性は明確です。
産後ドゥーラは活動の中で「傾聴」することを大切にしていて、そのことにより単純な家事支援サポートよりも活動の幅が広く、産後の専門的な家庭訪問や子育て支援センターでの相談業務にも力強いサポーターとなります。東京都中野区、品川区、世田谷区、港区、杉並区では産前産後サポート事業の担い手として助成を受けて活動している実績もあります。イキイキと人生を歩む母親の姿を次世代に見せられる世の中を実現できるように、産後ドゥーラのご活用をお願いいたします。
ここから精進していきますので、何卒よろしくお願い申し上げます!
先輩ドゥーラさんとのワークショップ
伝え方研修の近状報告と先輩ドゥーラさんからのお話しを聞きました。もうバリバリ活動されている方や新たに資格取得に挑む人など様々。いろんな話し聞けて刺激になり、かなーり癒されました。
他の期のことはよくしらないけど、15期は温かくて楽しそうだねと。確か―に。みんな愛情深くてドゥーラにはピッタリな人ばかりだな。
先輩ドゥーラさんの日々の活動のお話しも聞けて、カッコイイなぁ、頑張ろう!とまたなりました(^^)
とても充実した1日。もっともっと多くの人に産後ドゥーラを知ってもらって、安心して赤ちゃんと過ごせる人が増えればいいと思いました。
産後ドゥーラのお問合せについてもsurphotoworksフォームから可能です。お気軽にお問合せください!
菅原奈央の産後ドゥーラ詳細についてはこちら→◎
写真提供:ドゥーラ協会
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